迷走神経求心性活性化は内臓抗炎症経路を介して、慢性炎症＝老化を抑制します！

迷走神経刺激法 (VNS) は現在、炎症性疾患を治療するための有望な治療ツールであると考えられています (Bonaz et al., 2016b )。VNS は、局所 ( Borovikova et al., 2000a ) と全身性炎症 ( Borovikova et al., 2000b ) の両方を抑制します。

多くの研究で、迷走神経の遠心性繊維を選択的に刺激すると内毒素血症 (静脈内リポ多糖類; LPS) における炎症反応メディエーターである腫瘍壊死因子α (TNF) のレベルを抑制することが示されています ( Pavlov and Tracey 、2015年; Rosas-Ballinaら、2008年; Vidaら、2011a）。

この抗炎症作用は、脾臓、脾臓神経、T 細胞のサブセット、α-7 ニコチン受容体など、多くの要因に依存することが示されています ( Pavlov and Tracey, 2015 ; Rosas-Ballina et al., 2011 )。

迷走神経 (VNS)刺激は、炎症状態の治療に使用することができる新しい方法です。

治療用 VNS は、遠心性線維と求心性線維の両方を活性化します。

実験で内臓交感神経の両側切断は、求心性 VNS および迷走神経の抗炎症効果を低下させました。これは内臓交感神経は腹部迷走神経求心性刺激の反射反応だと示しました。

腹部迷走神経求心性線維を活性化することで、全身性炎症が抑制されること、およびこの作用の遠心性神経経路が内臓交感神経にあることを示しました。

内臓神経における交感神経遠心性活動は、腹部迷走神経求心性刺激に反射的に反応することが理解されました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29883598/