はじめに腸もみありき・・・腸と生物の進化
太陽は約46億年前に誕生した。その周りをガスや星がぶつかりながら球体を作ったのが「地球」です。
地中の水が熱で蒸発し地表を被うガスの中で冷やされ雨となり河となり、やがて原始の海が出来た。長い年月をかけて最初の生物が誕生したのです。
最初の生物は「藍藻類」と呼ばれる。藻の一種。きいたことがないですか?ミドリムシ、スピルリナ(因みに私の教授はこの研究をされていました。論文有)です。炭素化合物、窒素化合物、リン酸化合物から自然にアミノ酸や核酸が生成されて生命が誕生したといわれています。
生命とはDNAの遺伝情報をRNAに転写してたんぱく質を作り上げるという仕組みで生きている。ここから、更に2方向に進化して植物と動物になる。
最も初期の動物は単細胞の「アメーバ」。植物に比べて動物細胞には硬い細胞壁もエネルギー工場の葉緑体もないので他の生物を食砲(消化器官)で消化し生き延びてきた。
「消化」とは動物である私達の根幹なのです。
次に動物が取った戦略は「細胞の集団」を作ることにあったのです。特定の働きを持つ細胞集団を「器官」といい、動物が最初に持った器官が「腸」なのです。
因みに「ヒドラ」ゴジラの仲間ではないです・・。多細胞動物でもっとも単純な構造を持つ「腔腸動物」です。
ここから更に進化していったので、脳、脊椎、心臓がない動物はいても
「腸がない動物はいないのです」
発生学的にも腸が発生し、後に脳が発生したことを理解しておく必要があるのです。